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おすすめ格安SIM9選!携帯電話のプロが基礎から選び方のコツまで解説

おすすめ格安sim

「違いがわかる人の確かな選び方」をコンセプトに、みなさんの「選ぶ」をサポートするメディア。それが『プロコレ』です。

今回紹介するのは、利用者数が年々拡大を見せている「格安SIM」。家計の見直しで乗り換えを検討しているけれども、金額が安い分使いづらくないのかと不安でためらっている人も多いのではないでしょうか。

そんな悩みを抱える人のために、自分に合った業者がわかる格安SIM選びのコツをプロの目線で紹介していただきました。

解説してくれるのは携帯電話のプロ

携帯ライター 房野麻子さん

出版社で勤務し、携帯電話雑誌などの編集業務に携わった経歴を持つ。2002年からはフリーランスのライターとして独立。現在まで、モバイル関連の記事紹介を中心にWeb媒体や雑誌で執筆活動を行っている。携帯電話についての記事では有識者としてコメントを求められることも。

まずは格安SIMのキホンをおさらい

そもそも格安SIMって何のこと?

「SIM」とは、携帯電話会社が発行する電話番号や契約者の情報が記録されているICカード(SIMカード)のこと。スマートフォンやタブレットの端末は、SIMカードがなければ電話やモバイルデータ通信などの機能を使用できません。

「格安SIM」は、格安な料金で利用できるSIMカードを提供している通信事業者を指す言葉にもなっています。使い方にもよりますが、格安SIMは大手携帯電話会社と比較して、月々の利用料金を半額から1/3程度まで減らすことができます。

房野さん

格安SIMは家計の固定費削減に効果的なため、近年注目が高まっています。大手携帯電話会社の既存サービスから、格安プラン契約へ乗り換える人が増加しており、総務省の発表では2022年3月末までに3710万件の契約があったとされています
この数は国内携帯電話契約の約1/4に相当するそうです

どうして大手キャリアよりも安くできるの?

大手携帯電話会社は全国に基地局アンテナを設置するなど、通信サービスを提供するための環境整備を行っています。設備の設置や維持には巨額の資金が必要なため、大手企業でなければ手掛けることはできないでしょう。

房野さん

格安SIM業者は、自社で設備を所有せずに大手携帯電話会社の回線の一部を借りてサービスを提供しています。設備投資の費用を節約できるので、大手携帯電話会社よりも安い料金で携帯電話サービスの提供が可能です

大手携帯電話会社と格安SIM業者はそれぞれMNO、MVNOとも呼ばれるのだとか。

房野さん

自社が所有する基地局や交換機といった通信設備を利用して、携帯電話サービスを提供する会社を「MNO(移動体通信事業者)」。
それに対して、自社で設備を所有せず、大手業者の設備を借りて携帯電話サービス事業を行う会社は「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼ばれています

大手携帯電話会社のサービスでなければ格安SIMと言えるのでしょうか?

房野さん

以前は『MVNO=格安SIM』とされてきましたが、大手が安い料金体系の新ブランドの展開を開始したこともあって定義が複雑になってきました。 auの「povo」やdocomoの「ahamo」、Softbankの「LINEMO」のような大手携帯電話会社が手掛けるオンライン専門ブランドは、格安SIMと遜色のない価格ですので、同じカテゴリーで扱われる場合もあります
料金の安いSIMの総称として格安SIMと呼ばれるケースも増えてきているのね

安い分デメリットもある?

料金が安くてお得に使える格安SIMですが、その分デメリットもあります。通信制限が起こりやすい点は大きなデメリットでしょう。

房野さん

格安SIMは、MVNOが大手携帯電話会社に借りた回線をユーザーが分け合って利用する仕組みです。回線を使う通信の量には限りがあるので、混雑している時間帯は通信制限が発生しやすくなります

借りている回線を使う通信の量はMVNOによって異なりますが、どの業者も大手携帯電話会社と比べると使える量が少ないので、通信制限が発生しやすいようです。

回線が混雑するのは、12時から13時の間や、夕方以降から夜にかけての時間帯が多いとされています。それ以外の時間であれば、大手携帯電話会社と遜色のない通信速度で利用できるのでしょうか。

房野さん

時間帯などによって左右されますが、基本的に大手携帯電話会社よりも格安SIMの方が通信は遅い傾向です。通信速度は「回線の量」が多ければ多いほど早くなりますので、各MVNOでどのぐらい回線を借りているかによって違いがあります

サクサク快適に使用したい人は、通信速度に対する評価が高い業者を選びましょう。

それ以外にも、通話の音質やサービスにも違いが見られます。

房野さん

格安SIMは高音質通話VoLTE(HD+)が利用できないものが多いので、音質にこだわる人は要注意です。 そのほか、「~@docomo.ne.jp」などのアドレスで利用できる、キャリアメールなど、大手独自サービスが使用できない点もデメリットに挙げられます
格安SIMでもGmailやYahoo!メールといったフリーメールサービスは利用可能。ただし、それまでキャリアメールのアドレスで登録していたサービスを引き続き使用するためには、アドレスの変更手続きが必要になる

格安SIMの通信エリアは大手と同じ

大手よりも安く利用できる代わりに、電波が入りづらいエリアが多いのではと不安に思う人もいるのだとか。

房野さん

対象エリアについてはよく誤解されがちですが、大手携帯電話会社と同じ回線でサービスを提供しているので、電波が届く範囲は大手と変わりません
回線を提供している大手の電波が入る場所であれば圏外にならない

格安SIM選びの4つのポイント

格安SIMの基礎についておさらいしたところで、ここからは業者選びでどのような点に着目するべきかを房野さんに伺っていきます。

ポイント紹介① 月々のデータ通信量で選ぶ

大手携帯電話会社よりも安く利用できる格安SIMですが、業者の数が多く、さまざまなプランがあるため、ひとつに決めるのは大変かもしれません。

安さの恩恵を最大限に受けるためにも、自分の使い方に適したサービスを見つけることが重要です。

房野さん

多くの業者で低容量プランが用意されています。安いものでは、月額1000円以下のプランもあるので、普段携帯電話をあまり使わない人は月々の固定費を大きく減らせるでしょう。 月々に使用するデータ通信量が多い人は、低容量プランは不向きです

使用量によって選ぶべきプランは異なるもの。自分はどのぐらいのプランが適しているか、容量の目安を確認しておきましょう。

  • 低容量 : 1〜5GB
  • スタンダード : 5〜10GB
  • 大容量 : 20〜50GB以上

スタンダードに使える10GB程度のものから20~30GBの大容量プラン、さらにデータ通信量無制限で使えるプランを提供している業者もあるので、普段自分がどのくらいデータ通信量を使っているのかに合わせて選びましょう。

所定の通信量を超えて使用すると通信制限を受けます。制限時は通信速度が大幅に遅くなりますが、データ通信量を追加購入することで通常の早さで利用を再開できます。

ただし、いくら安いプランに加入しても、何も考えずに通信量の追加購入を繰り返していると、大手携帯電話会社よりも高額になってしまうことも考えられるので注意しましょう。

データ通信量の追加購入費用も確認しておこう

ポイント紹介② 利用用途に合ったプランやオプションで選ぶ

通話を利用することが多いなら「かけ放題プランが安く、音声品質が高い業者」といった形で、自分の使用傾向に合わせて業者やプランを選択するのがオススメです。

房野さん

MVNOによっては、IIJmioのように家族でデータ容量を分け合うことができるところや、1日の決まった時間に速度制限を受ける代わりにデータが使い放題になるmineoの「マイそく」プランなど、独自のサービスを展開している業者が多く出てきているので、自分に合ったサービスを見つけやすくなっています

利用頻度が高い特定のアプリがある人は、BIGLOBEモバイルなどが提供している、カウントフリーオプションを利用すれば通信量を削減できるかもしれません。

房野さん

SNSやYouTubeなど、特定のサービス利用時にデータ通信量が消費されない『カウントフリー』オプションを提供している格安SIM業者もあります。 よく利用するサービスのカウントフリーオプションに加入すれば、通信量を大幅に抑えることができるので、低容量の料金プランでも容量オーバーにならないかもしれません

音声通話SIMプランとデータSIMプランの2つを用意している業者もあります。両者の違いも押さえておきましょう。

房野さん

データ通信と音声通話、両方の機能を利用できるのが音声通話SIMです。 電話として使用することを考えているなら、音声通話SIMプランへの加入が必須。 データSIMは音声通話SIMよりも利用料金が安いですが、データ通信のみ専用であり、音声通話は使用できません
データ通信SIMを選択して月額を抑えつつ、通常の音声通話の代わりにLINE通話などを利用して通信費を節約している人もいるのだとか

ポイント紹介③ 速度制限が気になるなら、大手携帯電話会社のサブブランドがおすすめ

先に説明したように、利用者が増える時間帯はネットワークが混雑して速度が落ちることが多くあります。

房野さん

格安SIMは、ランチタイムなどユーザーの利用が集中する時間に通信速度が遅くなることがあります。大手キャリアほど快適に通信できない時間帯があることは、あらかじめ覚えておきましょう

速度制限の影響を受けにくい格安SIMはないのでしょうか。

房野さん

Y!mobile」や「UQ mobile」、「povo」、「ahamo」、「LINEMO」などの大手携帯電話会社が手掛けるブランドは、大手と同じ環境なので、利用者が多くなる時間帯でも通常の速度で使用できます

利用者が少ない業者も速度低下を回避しやすいかもしれません。

房野さん

ユーザー数が少ない業者は、回線の混雑が起こりにくいため快適に通信できる可能性があります。 サービスや料金を調べた上で、納得できるならそのような業者も選択肢にいれて良いでしょう

ポイント紹介④ いざという時のサポート体制も検討材料になる

利用していてわからないことや困ったことが起きたら、携帯電話会社に問い合わせが必要になるでしょう。問い合わせ時のサポート体制が充実しているかも、格安SIM選びのポイントです。

房野さん

格安SIMは相談窓口をオンラインのみとしている業者が多く、大手携帯電話会社と比較してサポートが弱いと言われています。 オンライン対応だけでは不安な人は、実店舗や電話でサポートが受けられる業者を選びましょう

オンラインサポートで不安がある人は、HISモバイルやmineoなど実店舗を出店している事業者をチェックしてみましょう。

オンラインサポートしかない業者は、トラブルが起こった時にスムーズな解決ができないかもしれないので要注意。

房野さん

契約もサポートも、すべてオンラインで完結させられる自信がある人は、オンラインサポートのみの業者でも問題無いでしょう。 ただし、チャットボットによる問い合わせ対応しかない業者は、いざという時にAIとの意思疎通に苦労するかもしれません。サポート対応がチャットだけであっても、人間のオペレーターに相談できる業者の方が安心です

端末が故障した際の保証にも注意が必要です。

房野さん

大手携帯電話会社とは異なり、格安SIM業者では端末が故障しても代替機が用意されていない場合がほとんどです。もしもの時のために、予備の端末を用意しておくことをオススメします

格安SIMの契約はどこでできる?

房野さん

オンラインでの契約は、必要なサービスだけを自分で選んで契約するので、スタッフに勧められて不要なサービスをつけてしまう危険性が低いというメリットがあります。一方で、わからないことがあれば、自力で問題を解決する能力が必要です。 自社のショップや、家電量販店での取扱いがある業者なら対面で契約が可能です

一般的に格安SIMの契約に必要な書類は以下のものがあります。

  • 本人確認書類
  • クレジットカード番号
  • MNP(携帯電話ポータビリティ)予約番号
MNPとは、今と同じ電話番号を乗り換え後も継続して使用できるサービスのこと

編集部が厳選!オススメの格安SIM9社

ここからは房野さんのお話を参考にして、プロコレ編集部があなたにオススメの格安SIM業者を9社選びました。それぞれの特徴を比較して自分に合ったサービスを探してみてください。

オススメ格安SIM紹介① 通話をたくさん使いたいなら「日本通信」

利用回線docomo
月額基本料290円(税込み)〜
通話料30秒11円
月間データ容量1GB〜
1GB あたりのデータ購入料金220円(税込み)〜
サポート体制実店舗、オンライン、電話
    日本通信の特徴
  • コストパフォーマンスが高い
  • 音声通話は高音質のVoLTE(HD+)対応
  • 解約金が発生しない

日本通信は日本国内でMVNO事業を最初に始めた企業です。割高な料金や無駄な支払いをなくした「合理的プランの提供」を目指しており、コストパフォーマンスの高さが口コミで人気を集めています。

音声通話もデータ通信もよく利用するという人には、大手と同等のデータ容量20GBを月額2,178円で、さらに70分間の無料通話がついてくるという、安さと使いやすさを両立させた充実のプランがオススメ。

音声通話は高音質なVoLTE(HD+)に対応。データ量の追加が1ギガ275円以下とリーズナブルな点や、契約期間の縛りがなく解約時に解約金が発生しない点も魅力大です。

オススメ格安SIM紹介② 「HISモバイル」は修理相談ができる実店舗を拡大予定

利用回線docomo, SoftBank
月額基本料290円(税込み)〜
通話料30秒9円(税込み)
月間データ容量1GB〜
1GB あたりのデータ購入料金200円(税込み)
サポート体制実店舗、オンライン、電話
    HISモバイルの特徴
  • かけ放題プランが安い
  • VoLTE(HD+)対応で音声通話が高音質
  • 専売ショップの出店が増加予定

HISモバイルは日本通信が共同出資者となって、格安SIMへの参入支援をおこなっているため、同社と同じくdocomoの高音質通信を利用できます。月額1,770円で時間、回数に制限がない、かけ放題プランを利用できる点も魅力。

購入はオンラインのみでなく、全国に点在する取扱店舗で行えます。さらに、2022年4月からには修理や相談も行えるHISモバイル専売店「HISモバイルステーション」の出店を開始しました。

まだ店舗数は少ないですが、新規加盟店の募集を進めており、今後は全国的に店舗を増やしていく予定です。安さも店舗でのサポートもどちらも欲しいという人にオススメです。

オススメ格安SIM紹介③ 家族で使うならデータ通信量をシェアできる「IIJmio」がお得

利用回線docomo, au
月額基本料850円(税込み)〜
通話料30秒11円(税込み)
月間データ容量2GB〜
1GB あたりのデータ購入料金220円(税込み)
サポート体制実店舗、オンライン
    IIJmioの特徴
  • 顧客満足度の高さが安心材料
  • 5つのプランから選択できる
  • 家族で通信量をシェアできる

インターネットサービスプロバイダ事業などを展開する国内電気通信事業者の格安SIM。2021年には市場調査会社のJ.D.パワーによるスマートフォンを利用している人を対象とした調査で、MVNO顧客満足度調査で1位を獲得した高い信頼性を誇る業者です。

料金プランは、最低2GBから4GB, 8GB, 15GB, 20GBまで、5段階から選択可能。自分の使用頻度に合わせてプランが選べるので、価格への納得感を得やすいでしょう。

ひとつのIDで最大10回線までデータ容量をシェアできる機能があり、家族で入るとお得に利用できます。

オススメ格安SIM紹介④ 「BIGLOBEモバイル」なら月額308円で人気サービスが使い放題

利用回線au, docomo
月額基本料1,078円(税込み)
通話料30秒22円(税込み)
月間データ容量1GB〜
1GB あたりのデータ購入料金3,300円(税込み)
サポート体制実店舗、オンライン、電話
    BIGLOBEモバイルの特徴
  • 通信速度の評価が高い
  • エンタメフリーオプションが月額308円
  • 家族割り適用で月額が200円安くなる

インターネットサービスプロバイダ大手のBIGLOBEが運営しており、回線はauかdocomoのいずれかから選択が可能。通信速度の早さに定評があり、MM総研「MVNOネットワーク品質調査」における「通信速度」部門で最高評価を獲得しています。

低容量プランは1GBで月額1,028円から。2回線目以降の契約は「BIGLOBE家族割」の対象となり、プラン料金の月額が200円割引できます。

注目したいのはエンタメフリーオプション。利用すれば月額308円でYouTubeやABEMA TVなど、全21種類の対象サービスをどれだけ使っても通信量が消費されなくなります。通信制限を気にせず、好きなだけ楽しみたい人にオススメです。 容量の使用が対象サービスに集中していて、それ以外はあまり使わないという人は月額1,078円の1GBプランにエンタメフリーオプションをつければ十分な場合もあります。 オプション利用時は、画質や音質が一定の水準以下に制限される点に注意しましょう。

オススメ格安SIM紹介⑤ 「mineo」は昼間使わないならお得に活用できる

利用回線docomo, au, SoftBank
月額基本料1,298円(税込み)〜
通話料30秒22円(税込み)
月間データ容量1GB〜
1GB あたりのデータ購入料金550円(税込み)
サポート体制実店舗、オンライン、電話
    mineoの特徴
  • マイそく利用でデータ容量使い放題
  • お試しコースで使用感を体験できる
  • mineoショップでサポートを受けられる

マイネオは、関西電力系列の電気通信事業者、株式会社オプテージが手掛ける格安SIMで、個性的なサービスで注目されている業者です。

注目したいのはユニークな「マイそく」プランで、回線がもっとも混雑する12〜13時の間に大幅に速度が低下する代わり、それ以外の時間を月額990円でデータ使い放題で利用が可能。12〜13時に携帯を使用することが少ないという人であれば、デメリットが少ないままお得に使うことができます。

月額300円のお試しコースもあるので、実際に体験した上で本契約するかどうかを決めることもできます。 問い合わせ対応はオンラインのみでなく、自社の「mineoショップ」でも行えます。ただし、まだ店舗数が多くないので、自分の済む地域の近くにお店があるのかを事前に確認しておきましょう。

オススメ格安SIM紹介⑥ スマホ初心者でも安心に使える「OCNモバイルONE」

利用回線docomo
月額基本料550円(税込み)
通話料30秒11円(税込み)
月間データ容量500MB〜
1GB あたりのデータ購入料金550円(税込み)
サポート体制実店舗、オンライン、電話
    OCNモバイルONEの特徴
  • 500MBの超低容量プランを選べる
  • セット販売の端末が安い
  • docomoショップでサポート対応可能

NTTコミュニケーションズが提供する格安SIM。通信業者大手ならではの安定したサポートで高い評価を得ています。

最安値のプランは、1カ月500MB、550円の低容量、低価格となっており、スマホデビューに最適。セット販売される端末の価格が非常に安いことでも有名です。

月額1430円で国内通話かけ放題になるオプションがあるので、通話を多く利用する人も安心して使えます。

同じNTTグループのdocomoの店舗でサポートを受けられる点も、初心者には有り難いポイントと言えるでしょう。

オススメ格安SIM紹介⑦ お子様の使用に不安を感じるなら「トーンモバイル」

利用回線docomo
月額基本料1,100円(税込み)
通話料30秒11円(税込み)
月間データ容量無制限(動画の視聴にはチケットの購入が必要)
1GB あたりのデータ購入料金Android : 330円(税込み)iPhone : 370円(税込み)
※動画チケットの料金
サポート体制実店舗、オンライン、電話
    トーンモバイルの特徴
  • 子供に安心して持たせられる機能が充実
  • データ容量使い放題で月額1,100円
  • docomoショップで契約可能

子供にスマートフォンを持たせることに不安を感じる保護者の方には、トーンモバイルがおすすめです。

「GPS見守り機能」「自画撮り被害防止機能」「歩きスマホ防止機能」など、子供をさまざまな危険な利用から守るためのオプションが充実しており、親の立場から安心して子供にスマートフォンを持たせることができます。

動画以外使い放題で、月額1,100円とコストもリーズナブル。自宅でしか動画を見ないという人は、家にWi-Fi環境があれば特に困らないでしょう。また、有料の動画チケットを購入すれば、Wi-Fiがなくても動画を視聴することができます。 契約はオンラインのほか、docomoショップで行うことができます。オンラインでの手続きに苦手意識がある人でも安心です。

オススメ格安SIM紹介⑧ auのオンライン専用ブランド「povo」は自由度の高さで人気

利用回線au
月額基本料0円
通話料30秒22円(税込み)
月間データ容量0GB
1GB あたりのデータ購入料金390円(税込み)
サポート体制オンライン
    povoの特徴
  • 月額基本料0円
  • 自分好みにオプションをトッピングできる
  • auと同じ回線なので速度制限になりづらい

povoは2021年3月に導入されたauの格安プランです。MNOが手掛けるサービスのため、厳密な定義での格安SIMとは異なりますが、通常のauのプランよりも安く使用することができます。

料金体系は基本料金が無料で、ユーザーが好みのオプションを自分に合わせてトッピングして利用していくという、ユニークな利用方式を採用しています。

「データ追加60GB 税込み6,490円/90日」「通話かけ放題 1,650円/月」といった形で、ユーザーが任意のタイミングで利用したいオプションを購入するというスタイルのため、上手に活用すれば無駄な出費を抑えられます。

auと同じ回線を使用するので、速度低下が起こりづらい点も魅力といえるでしょう。

ただし、オンライン専用のプランであるため、基本的にauショップでのサポートを受けられない点には要注意です。

オススメ格安SIM紹介⑨ カバーエリアが絶賛拡大中のMNO「楽天モバイル」

利用回線楽天
月額基本料0円(1GB未満までの利用の場合)
※0円は2022年6月末で終了。
2022年7月1日以降は月額1,078円(税込み)〜
通話料30秒20円(税込み)
月間データ容量1GB〜
1GB あたりのデータ購入料金550円(税込み)
※2022年7月1日以降は660円(税込み)
サポート体制実店舗、オンライン、電話
    楽天モバイルの特徴
  • 楽天回線エリア内は無制限でデータ利用可
  • 楽天ポイントが貯まる、使える
  • 通信エリアが拡充中

楽天モバイルは2020年からキャリア(MNO)サービスを開始しているため、現在は正確には格安SIM(MVNO)事業者ではありません。しかし、既存の3大キャリアと比較して料金が安いので、今でも格安SIM事業者のひとつとして扱われることが多くあります。

自社の楽天回線エリア内であれば、高速通信をデータ無制限で利用可能。料金プランはひとつのみで、月内に使用したデータ容量に応じて金額が変動します。月間データ使用量が1GB未満の場合、月額料金が0円になる仕組みでしたが、2022年7月からは、新プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」への移行に伴い、月額0円が廃止されることが決定しています。以降は月額1,078円(税込み)が最低価格となります。

20GB以上利用した場合の月額3,278円(税込み)が上限金額であり、以降はどれだけ使用しても料金は変わりません。

月々の支払いでは、100円毎に1楽天ポイントを貯めることが可能。さらに、貯めた楽天ポイントを月々の支払に使うことが可能なので、楽天経済圏ユーザーであればお得に利用できます。

自社の4G回線は2022年4月時点で国内の人口カバー率97%超を達成しています。まだ、つながりにくい場所もあるようですが、今後は大手キャリア並みの99.9%を目指してさらなる増設が進められる予定です。

さらに、話題の5G回線も拡充していく予定のため、今後既存の大手3大キャリアに対してどのような立ち位置を見せていくのかに期待を寄せられています。

乗り換える時の注意点

房野さん

格安SIM業者はクレジットカード払いにしか対応していない業者が多くあります。クレジットカードを持っていない人は、そもそも契約ができない可能性がある点は覚えておきましょう

業者によって、使用できるスマートフォン端末が異なる点にも注意が必要です。

房野さん

格安SIMによって、対応するスマートフォンの機種が異なります。自分が使いたい機種の使用が可能かホームページでチェックしましょう

以前はスマートフォン本体に、契約した携帯電話会社以外のSIMカードで通信が行えない仕組み、「SIMロック」が設定されていたため、1度大手携帯電話会社で端末を購入するとなかなか乗り換えができない状況でした。

しかし、2021年10月からはSIMロックが原則禁止となったことで乗り換えのハードルは大幅に低くなりました。

房野さん

大手携帯電話会社の契約解除料とMNPの手数料がなくなったため、格安SIMへの乗り換えは非常に容易になりました。 格安SIMはセット販売されているスマートフォン端末も低価格のものが多いので、乗り換えに掛かる初期費用は大手よりも安く済みます

SIMロックが適用されている時期に購入した端末も、ロックの解除を行うことができるので、乗り換えの障壁は非常に軽くなってきています。

新たに乗り換えて契約する前には、解約時の手数料も調べておきましょう。

房野さん

契約者が100万人を超えるIIJmioなどのMVNOは、大手と同じ規制がかけられているため、契約解除料とMNPの手数料が発生しません。 ただし、契約者が100万人に満たない業者はその規制外なので、手数料が発生するかもしれません

契約する前に、解約手続きについても念のため調べておくことをおすすめします。

    乗り換える時の注意点
  • 希望する方法での支払が可能か
  • 使用したいスマートフォン端末が対応しているか
  • 解約時に手数料が発生するか

SIMの入れ替えはとっても簡単

格安SIMは多くの場合、オンラインで契約手続きを行うので、機種変更などでSIMの交換が必要な場合には、契約者自身で作業を行います。

難しい操作が必要になるのかと抵抗を感じる人も多いようですが、クリップなどを使って差し込み口を開けるだけで、どなたでも簡単に交換が可能です。

SIMの入れ替えは数分で完了できる

また、MNPを利用する場合には、電話番号を切り替えるための作業として、SIMの開通手続きが必要です。

手続きは、各格安SIM業者の専用の電話番号へ電話をして、音声ガイダンスに従って、電話番号と識別番号の入力を行うのが一般的な手順です。業者によっては、オンラインで手続きが可能な所もあります。

MNPをして開通手続きが期限内にされないと、契約の申し込みが取り消しにされた上で、購入した端末代金を請求される場合もあるので注意が必要です。

まとめ

 日本通信 月額基本料
290円(税込み)~
HISモバイル 月額基本料
290円(税込み)~
IIJmio 月額基本料
850円(税込み)~
BIGLOBEモバイル 月額基本料
1,078円(税込み)
mineo 月額基本料
1,298円(税込み)~
OCNモバイルONE 月額基本料
550円(税込み)
トーンモバイル月額基本料
1,100円(税込み)
povo月額基本料
0円
楽天モバイル月額基本料
1,078円(税込み)~
※2022年7月1日以降

写真:岩田 慶(fort)
イラスト:岡田丈、蔵元あかり(Roaster)
取材・文:内田陽(ペロンパワークス・プロダクション)