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おすすめプログラミングスクール10選!転職エージェントのプロが失敗しない選び方や心がけを伝授

プログラミングスクール

「違いがわかる人の確かな選び方」をコンセプトに、みなさんの「選ぶ」をサポートするメディア。それが『プロコレ』です。

今回は副業や転職、スキルアップのために検討する人が増えている「プログラミングスクール」にフォーカス。無料のスクールもあり気軽に始めやすい反面、エンジニア業界は「そんなに甘くない」なんていう声が聞かれるのも事実。

では、エンジニアの転職を専門にするプロの目からはどんな風に見えているのか、さまざまなギモンをぶつけてみました。
この記事を読めば、​​受講前に整理しておくべきこと・自分に合ったプログラミングスクールの選び方・ おすすめスクール10選など役に立つ情報を知ることができます!

解説してくれるのは転職エージェントのプロ

株式会社ウィルオブ・ワーク テックキャリア事業部 マネージャー 山川真さん(Twitter:@yama_0t0k0

総合人材サービスを手掛けるウィルオブ・ワークにて、WEB開発エンジニアやAI人財(機械学習エンジニア、データサイエンティストなど)のキャリアコンサルティングに特化した『ウィルオブ・テックキャリア』のエージェントとして活躍。データ分析やAI開発の受託企業にて人事採用責任者としての経験もあるため、エンジニアの技術やキャリアに関する知見はもちろん、採用担当者の裏事情にもくわしい。
> ウィルオブ・テックキャリア

話を聞くのは『プロコレ』編集部所属の新人編集者

日々、その道のプロに製品やサービスの選び方や心得を取材して、記事を作っている。

受講する前に整理しておくべきこと

いまや世の中のありとあらゆるものに関わるプログラミングはひと口に学びたいと言っても、業界が広すぎるために目的が曖昧化しがち。一番大事なのはスクールに通い出す前にしっかり整理しておくことだと山川さんは語ります。

スクールに通う目的は転職前提?それとも趣味?

山川さん

プログラミングスクールに通いたいという人には、大きく分けて2つのパターンがあります。転職をしてエンジニアの職に就きたい人。もうひとつは、趣味感覚でプログラミングをしてみたい人。どちらかでアプローチはまったく変わってきます

これまで山川さんがキャリア相談を受けてきた中では、エンジニアの職に就きたい人が7割ほどだとか。しかしその中には、漠然と「エンジニアっていいな」「プログラミング楽しそう」と憧れている人が多いとのこと。 プログラミングは言語の種類も、業種もさまざま。ゲーム開発なのか、iOS・Androidなどのアプリ開発なのか、はたまたAI開発なのか。まずは自分がやりたいことを明確にすることが第一歩です。

目的が曖昧なままスクールに通うと
学んだ意味がなかったなんてことも…

業界理解は深めるべき

転職を考えている人は自分が進むべき方向が定まったら、次に目を向けるべきは「業界地図」です。

山川さん

業界地図とは、主要な企業の人気順位や業績、提携関係などを「地図」にして、視覚的にわかりやすく解説したものです。『IT業界地図』などと画像検索すると出てきますよ。
そこには、恐らく初めて見る企業や言葉がたくさん並んでいることでしょう。それらを調べて理解していくと、IT業界にどんな仕事があるのか、企業ごとの特長や強みはどうなっているのかが明確になっていきます

気になる企業があればそこのリクルートページや転職サイトを訪れ、実際に募集されている業務内容に目を通してみることも大切だと言います。
エンジニアの主な業務は下記があります。

  • 要件定義
  • 仕様策定
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • 実装

山川さん

そこには、企業側がエンジニアに求めるさまざまな条件が書いてあります。それを見ることで、業界に入るために身に着けなければいけないプログラミング言語や求められている熟練度が見えてきます。
これをしっかりやっておくと、後々就職が上手くいかずに『こんなはずじゃなかった』と後悔することもなくなるでしょう

趣味の範囲でプログラミングを身につけたい場合は、自分が作りたいものに関する情報収集から始めるといいでしょう。

企業の人材ニーズを知って自分がどの業界に行きたいかを見極めていけばいいのね

自分が学ぶべき言語を知る

プログラミング言語はどんどん新しいものが生まれており、現在、細かなものを含めると200種類以上あると言われています。その中からどう学んでいけば良いのでしょうか。

山川さん

まずは業界の中で定番の言語を修得し、そこから2〜3種類、トレンドの言語へと手を広げていくのがオススメです。
そうすれば狙える企業の幅も増えますし、言語が使われなくなってしまうリスクも少ないです。例えばJavaは今でも楽天市場やEvernoteなど多くのサービス系の企業で使われています。WEB系のテック企業に行きたい人は動的言語と呼ばれるRubyやPHP、最近AIで話題のPythonなど。このあたりは定番として潰しがきく言語と言えますね

一般的に年収が高いと言われている言語は、JavaScript・SQL・C/C++・Kotlin・Scalaなどが挙げられるのだそう。
趣味で取り組みたい場合は自分が作りたいものに、どんな言語が必要かをリサーチしましょう。

自分がどんなプロダクトを作りたいか次第で学ぶべき言語が変わるみたいだけど、200種類以上の中から選ぶのは大変そう…

スクールに通えばエンジニアになれるわけではない

山川さん

みなさん勘違いされていることが多いのですが、スクールを卒業したからといってエンジニアとしての働き口が必ず見つかるわけではありません。私がキャリア相談を受ける中で多いケースが、卒業したけど転職先が決まらなくて困っている、というものです

いきなり夢を壊すようですが、山川さん曰く、これが現実だと言います。過去には、すぐにエンジニアとして就職できるつもりで勤めていた会社を退職してからスクールに通い出した、という人もいたのだとか。

山川さん

企業の募集条件を見ると、ほとんどが実務経験必須としています。その壁を打ち破るための努力を、スクールに通っているうちからできるかどうか。結局はそこにかかっているんです
スクールに通うのはエンジニアになるための通過点にすぎないのね

エンジニアに転職するために必要なこと

壁を打ち破るための努力。それは「スクールで学びながらエンジニアとしての実績を作ること」だと言います。働いたことがないのに実績を作る…そんなことができるのでしょうか?

山川さん

学んだことの復習や予習として、個人で書いたソースコードをネット上に公開することができます。『GitHub』というソースコードの管理サービスが良い例で、世界中の人たちが自分の書いたものを作品として保存・公開しています。簡単に言えば、ポートフォリオですね。
重要なのはスクールで習ったコードをコピーするのではなく、課題感を持って自分で考えてソースコードを書くこと。これをスクールと並行して取り組んでいくことができると、実務経験が必要な会社からも評価されやすくなるかもしれません

その他にもわからないことがあるときは、「connpass」などから勉強会やイベントに参加して、現役エンジニアに質問するのもありとのこと。

エンジニアならソースコードを見れば、その人の実力がわかるんだって

整理しておくべきことチェックリスト

  • 転職前提タイプか趣味タイプか決める
  • 業界理解を深める
  • 学ぶべき言語を決める
  • ポートフォリオを作る
  • 「スクール卒業=エンジニアになれる」ではないことを知る

自分に合ったプログラミングスクールの選び方

プログラミングを学ぶ目的、業界への理解、学ぶべきものが見えてきたところで、ここからは、より具体的なスクールの選び方について山川さんにお聞きしていきましょう。

①受講形態

山川さん

プログラミングスクールの受講形態は、『対面式』『オンライン式』『マンツーマン式』という3つに大きく分かれます。
どれを選ぶべきかは、学べる内容というよりも、目的や自分のライフスタイル、性格を踏まえて判断するのがいいでしょう

挫折しにくく理解しやすい「対面式」

山川さん

いわゆる教室に複数人が集まって授業を受けるのが対面式。
プランにもよりますが、短期集中で濃く学べるので、プログラミングの技術をすぐに今の仕事に生かしたい、という人に一番オススメしたいですね。スクールによってはグループで何かを作り上げるような授業もあり、より実践的に学ぶことも可能です

忙しい人でも通いやすい「オンライン式」

山川さん

コロナ禍で対面式の授業をオンライン化したものも増えましたが、ここでいうオンライン式は、授業動画を自分の好きなタイミングで視聴して勉強していくタイプ。
独学が得意な人との相性が良く、時間の融通もききやすいので長く続けやすいというメリットも

わからないところをすぐに潰せる「マンツーマン式」

山川さん

対面式かオンラインかを問わず、独学が得意でない人や、深く理解しながら勉強をしていきたいという人にはマンツーマン式がオススメです。
分からないと思ったらその場で質問することができますし、元エンジニアが講師を務めていることも多いので、比較的丁寧に教えてくれるでしょう

②学習期間

どの言語をどのレベルまで修得するのかによって学習期間は変わってきますが、一般的なプログラミングスクールに多いのは、簡単なアプリケーション開発ができるようになるまで200時間程度と言われています。独学では同じことでも学習時間はもう少しかかるでしょう。

山川さん

どれだけの期間でやるのかは、スクールのカリキュラムと自分の意思次第。ブートキャンプのように3ヶ月程度の短期集中を売りにしているところもありますし、逆に期間を定めず、好きなだけ学べるところも。
転職を急ぐのか、それともじっくり理解することを重視するのか、目的によって使い分けましょう

③料金

プログラミングスクールについて調べてみると、価格設定が本当に幅広いことに気がつきます。それこそ、無料から100万円を超えるようなものまで…!

山川さん

そもそもプログラミングをやったことがないという人でしたら、まずは無料のスクールにトライしてみて、自分に向いていそうか、続けられそうかを判断するべきでしょう。
高いお金を払ってから「何か違った」なんていうことになってしまっては目も当てられませんから

プログラミングは、実際にやってみると面倒くさいと感じる作業も多いもの。性に合わないからとエンジニアを目指すのをやめた人を、山川さんは何人も見てきたそうです。

④学べるプログラミング言語

プログラミングを学ぶうえで、言語選びは重要なポイント。ここがズレてしまうと、理想のエンジニアにはなれません。自分が進むべき道が見えているなら、気になっているスクールには、ぜひどんどん質問しましょう。

学びたい言語がカリキュラムに組み込まれているか、先輩はどんな業界に進んだのか、就職率はどうかなど、直接聞いてみることで、スクール選びはより確実なものとなっていくはずです。 とはいえ、そこまではっきりと理想や目的が見えていない人も多いことでしょう。その場合には、先述の通り定番どころから学び始めるのが手です。

山川さん

新しいプログラミング言語ほど構造がシンプルで、比較的昔からある言語ほど複雑になる傾向があります。そういう意味でも、定番の言語から理解しておくといいでしょう。他の言語への応用がしやすくなります
WEB開発Java、PHP
アプリ開発Java、C#、Kotlin、Swift
サーバサイド開発Java、C#、Python、Go
AI/機械開発Python、C++、R

編集部が厳選!あなたに合ったプログラミングスクール10選

ここからは山川さんのお話を参考にして、プロコレ編集部があなたにオススメのスクールを10個選びました。受講形態や習いたい言語など、自分の希望に合ったスクールを探してみてください。

①現役エンジニアが教える実践重視のカリキュラム「.Pro」

受講形態対面式
学習期間6ヶ月
料金547,800円(税込)
無料カリキュラムの有無なし
学べる言語Python・Keras・NumPy・Flask・Django・pandas・scikit-learn・HTML・GitHubなど

世の中に本当に必要な人材になるための教育の場を提供したい」という想いからスタートした対面型スクール。プログラミングのスキルだけでなく、仕事をしていくうえで必要となる実践的なスキルまで学ぶことができるのが特長。
受講生の80%以上が未経験からのスタート。通常の講義のほか、制作発表会などアウトプットの機会も多く設けられており、発想力やプレゼンテーション能力が身に付きます。

②完全無料で未経験からでも就職率96.2%!「ProgrammerCollege」

受講形態対面式・オンライン式
学習期間1ヶ月〜3ヶ月
料金無料
無料カリキュラムの有無すべて無料
学べる言語HTML5・CSS3・Java・PHP・Ruby・MySQL・GitHub・Bootstrap・JavaScript・jQueryなど

ITエンジニア専門の転職支援会社が運営する国内最大級の就活直結型スクール。企業から募った協賛金で運営されているため、有料スクールに見劣りしない内容ながら、受講料は完全無料。
動画による基礎学習だけでなく、講師に質問しながらECサイトなどを制作する実践型授業、就職支援も充実しています。スクールが保有する求人数は3500社・5000件以上。19〜29歳という年齢制限がありますが、合致するならぜひ検討を。

③自分に合った学び方が見つかるから未経験でも◎「TechAcademy」

受講形態オンライン式
学習期間4週間〜24週間(コースにより異なる)
料金99,900円(税込)〜
無料カリキュラムの有無あり
学べる言語HTML5・CSS3・SQL・PHP・Laravel・JavaScript・jQuery・Ruby・Ruby on ・Rails・Swift・Git・GitHub・Unity・C#など

プログラミングスクールの受講者数No.1を誇る同スクールは、通過率10%という厳しい選考に合格した現役エンジニアが講師を務める、満足度の高い講義が魅力。

未経験から中級者に向けた30以上のコースが用意され、複数受講でお得になるプランも。さらに、こちらも現役エンジニアがメンターとなり、受講生ひとり一人をサポート。1回30分のビデオチャットによるメンタリングやチャットで、学習の「わからない」「続かない」を解消してくれます。

④世界標準の教育をグローバルに展開「TECH I.S.」

受講形態オンライン式
学習期間6ヶ月
料金686,400円(税込)
無料カリキュラムの有無あり
学べる言語HTML・CSS・PHP・SQL・JavaScript・Pythonなど

愛媛県からスタートし、現在では日本全国、インド、アメリカとグローバルに展開。シリコンバレーにも拠点を設け、最先端のテクノロジーをカリキュラムに落とし込むなど、世界標準の教育をモットーにしているスクールです。
一番人気のコースは、6ヶ月の学習期間に加えて6ヶ月のキャリアサポートの計1年間の「長期PROスキルコース」。フルスタックでフロントからサーバーサイド、チーム開発を学び、就職までを長期的にサポートしてくれます。

⑤フリーランスエンジニアへの第一歩「COACHTECH」

受講形態オンライン式
学習期間5ヶ月 or 7ヶ月
料金440,000円(税込・5ヶ月プラン) or 550,000円(税込・7ヶ月プラン)
無料カリキュラムの有無不明
学べる言語HTML・CSS・JavaScript・PHP・Vue.jsなど

転職ではなく、フリーランスを目指すことに特化したプログラミングスクールです。開発スキルだけではなく、フリーランスに必須の「問題解決能力」と「自己管理力」を養える学習プログラムを現役のフリーランスエンジニアが設計。多くの成果物を作成するアウトプット中心の学習が特徴です。 さらに、最初の実績となる案件を保証するコミュニティも設け、フリーランスエンジニアとして最初の一歩を踏み出すことができます。

⑥個人レッスンで現役エンジニアから学べる「CodeCamp」

受講形態マンツーマン式
学習期間2ヶ月〜6ヶ月
料金165,000円(税込・2ヶ月プラン)・275,000円(税込・4ヶ月プラン)・330,000円(6ヶ月プラン)
無料カリキュラムの有無不明
学べる言語HTML・CSS・JavaScript・jQuery・PHP・Laravelなど

レッスンは365日、朝7時〜23時まで受講可能。ひとり一人のライフスタイルや成長に合わせたマンツーマンの指導を受けられるのが魅力です。
卒業生の属性は、事務職や営業職などの会社員から経営者、主婦、高校生までと幅広く、隙間時間で効率良く学びたい人から支持されています。また、未経験でエンジニアが向いているか不安でも、スクールが合わなかった場合には20日間の全額返金保証があるため安心です。

⑦最短3ヶ月でエンジニア転職を目指せる「DMM WEBCAMP」

受講形態オンライン式
学習期間3ヶ月〜4ヶ月
料金690,800円(税込・3ヶ月プラン) or 910,800円(税込・4ヶ月プラン)
無料カリキュラムの有無なし
学べる言語Ruby・Ruby on・ Rails・Swift・PHP・Laravel・JavaScript・JQuery・Git・GitHub・HTML5・CSS3・SQL・Java・Unity・C#など

動画配信のほか、英会話スクールなどにも力を入れるDMMが手掛ける転職型プログラミングスクール。働きながらエンジニアになりたい、という人から選ばれています。
ウリは3000回以上の改善を繰り返し、未経験者の学習に最適化した「専門技術コース」。経済産業省の「専門実践教育訓練給付金」の対象に認定されているため、受給資格を満たせば受講料の最大70%が給付金として支給されるなど、コスト面でも魅力は抜群です。

⑧圧倒的なサポート体制で稼げるエンジニアを輩出「RaiseTech」

受講形態オンライン式
学習期間4ヶ月
料金248,000円~498,000円(税込)
無料カリキュラムの有無不明
学べる言語HTML・CSS・JavaScript・PHPなど

現役エンジニアが講師を務めるスクールは多いですが、同スクールでは月単価80万円以上の現役講師と明確に打ち出しているのが大きな特長。最前線で活躍する講師が現場で使われている技術を教えてくれるため、「稼げる」エンジニアを目指したい人は要注目です。 サポート体制も徹底しており、受講が終了した後でも無期限でチャットや通話での質疑応答が可能。転職支援・案件獲得も同じく無期限サポートと、安心を求める人には最適です。

⑨自分のペースで始められる「SAMURAI ENGINEER」

受講形態マンツーマン式
学習期間16週間 or 24週間(転職保証コースの場合)
料金495,000円(税込・16週間プラン)・781,000円(税込・24週間プラン)※ともに転職保証コースの場合
無料カリキュラムの有無不明
学べる言語Python・WordPress・Ruby・React・PHP・Node.js・Java・C++・C#・Swiftなど

個別レッスンと、サブスク型のオンラインITスクール。大きく2つのコースがあります。ひとつは、オーダーメイドカリキュラムで理想を目指す超実践型。専属サポートだから、挫折率はたったの8%。転職成功率も98%を誇ります。
もうひとつは、教材やレッスン、現役エンジニアへの質問など、すべてがオールインワン。作りながら学べる教材が30種類以上用意され、最短最速で、もしくはじっくりと納得いくまで自分のペースでエンジニアを目指せます。

⑩買い切り動画で、学びたいものを学びたい分だけ「Udemy」

受講形態オンラインビデオ形式
学習期間講座による
料金0円〜24,000円(税込・講座による)
無料カリキュラムの有無あり
学べる言語Python・Java・C#・Rustなどをはじめ豊富な言語の講座を公開

アメリカ発のサービスで、オンライン動画学習のプラットフォーム。6万人を超える講師が17.5万本以上の講座(動画)を自主制作しており、ユーザーは学びたい講座を購入(数千円〜)して視聴する仕組みです。
常に新しい講座が投稿されるため、トレンドの技術をしっかりとキャッチアップできるのが魅力。中には現役のシリコンバレーエンジニアによる講座もあり、業界の貴重な裏話が聞けることも。何より気軽に始められるのが嬉しいですよね。

エンジニアになるメリットは?

受講形態も価格も学べる内容も、それぞれに特徴があるプログラミングスクール。モチベーションを高く持ちつづけることが大切ですが、なかなか上手くいかないこともあるでしょう。
そこで最後に、エンジニアになることのメリットとデメリットについて山川さんに聞きました。

メリット① 収入が増える

ITエンジニアの平均年収は452万円(doda 平均年収ランキング/2020年12月)。全職種平均の409万円と比べても高い数値ですが、身に着けるスキルや関わる業種によってさらに年収をアップさせていくことが可能です。

山川さん

もちろん、どんな環境でも努力次第で年収は上がります。エンジニアの場合、平均水準以上のスキルを持った人材でいられれば、仕事も選びやすく、転職によって年収アップを目指すことも可能でしょう。
ただ、それには日々の業務をこなしながら、新しいことも積極的に学んでいく姿勢が大切です。その段階でまたスクールを利用するというのも、ひとつの方法かもしれません
受託開発より自社サービスを扱う企業に就職するほうが年収が上がりやすい傾向があるみたい

メリット② 仕事に困ることがない!?

山川さん

エンジニア業界は常に人材不足だと言われていますが、今後さらにITが広まっていけば、人材不足は加速するでしょう。そういう意味で、常に仕事がある業界であることは確かです

しかし、裏を返せばより実力を求められるようになっていくということでもあります。だからこそ、常に3〜5年先を見据え、エンジニアとしてのキャリアデザインを描いていくことが大切だと言います。

山川さん

スクールを卒業して1社目で理想の職に就けることはまずありません。理想に近づくため、2社目以降の転職でどういう企業群を目指していくのか、そしてそれに合わせて自分のスキルも上げていかなければなりません。ある意味、厳しい世界でもあるのです

メリット③ 会社の福利厚生やサポートが手厚い

人材不足ということも手伝ってか、エンジニアに対する福利厚生が充実しているのも大きなメリットだと言います。

山川さん

これに関してはさまざまな事例を聞きます。スキルアップのための本の購入費を出してくれたり、ペットをオフィスに連れてきてもいいというユニークなものも
海外で開かれるカンファレンスへの渡航費を出してくれる企業もあるんだって!

何よりエンジニアに憧れる人が多い理由でもあるのが、企業によっては完全リモートワークによって働く場所に縛られないこと。

山川さん

ドラマに出てくるようなキラキラしたライフスタイルを送るには、相当な実力が必要ではあるものの、着実にステージを上げていけば他の職種よりも圧倒的に可能性は高いわけです。そこを目指して頑張ってみるのも面白いかもしれませんね

逆にデメリットとして挙げられるのはこちらです。

  • 勉強をし続ける必要がある(最新のプログラミング技術・業界知識・マネージメント術など)
  • 忙しくなる可能性がある(企業競争が激化したり、よりプログラミング技術の需要が高まり)
  • 技術が進歩してAIに仕事を奪われる懸念がある

このようなメリットとデメリットをしっかり認識する必要があります。

まとめ

本記事で紹介したスクール一覧

 現役エンジニアが教える実践重視のカリキュラム「.Pro」547,800円(税込)
完全無料で未経験からでも就職率96.2%!「ProgrammerCollege」無料
自分に合った学び方が見つかるから未経験でも◎「TechAcademy」99,900円(税込)〜
世界標準の教育をグローバルに展開「TECH I.S.」686,400円(税込)
フリーランスエンジニアへの第一歩「COACHTECH」440,000円(税込・5ヶ月プラン) or 550,000円(税込・7ヶ月プラン)
個人レッスンで現役エンジニアから学べる「CodeCamp」165,000円(税込・2ヶ月プラン)・275,000円(税込・4ヶ月プラン)・330,000円(6ヶ月プラン)
最短3ヶ月でエンジニア転職を目指せる「DMM WEBCAMP」690,800円(税込・3ヶ月プラン) or 910,800円(税込・4ヶ月プラン)
圧倒的なサポート体制で稼げるエンジニアを輩出「RaiseTech」248,000円~498,000円(税込)
自分のペースで始められる「SAMURAI ENGINEER」495,000円(税込・16週間プラン)・781,000円(税込・24週間プラン)※ともに転職保証コースの場合
買い切り動画で、学びたいものを学びたい分だけ「Udemy」0円〜24,000円(税込・講座による)

山川さん

繰り返すようですが、エンジニアへの道は決して平坦ではありません。就職した後も日々勉強し続けなければ、平均以上の実力を維持することは難しいでしょう。しかし、それが楽しかったり、目標のためなら頑張れたりする人には、すごく向いている職業です

これまで、多くのエンジニアの転職を支えてきた山川さんは、「不幸なエンジニアは増やしたくない」とも言います。

山川さん

まずは自分がエンジニアに向いているのかを無料のスクールで試してみる。そして、業界をしっかりと理解し、目的を持ってスクールに通う。それが成功の秘訣です。ぜひ頑張ってください!

写真:norico
イラスト:蔵元あかり(Roaster)
取材・文:石井 良
編集:篠原泰之