ロングテールワード(ニッチワード)とは?SEOでの重要性と選定方法を解説

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「ロングテールワード(ニッチワード)」という言葉を聞いたことがありますか?

「SEO対策に効果的だと聞いたことがあるけど、よくわからない」
「名前は知っているけど、具体的にどう使ったらいいか分からない」

そんな人に向けて今回は、ロングテールワード(ニッチワード)の概要とメリット、SEOの効果を高める方法を紹介していきます。

目次

ロングテールワード(ニッチワード)とは?

まずはロングテールワード(ニッチワード)とは何か、具体的に説明していきましょう。

一般的に2,3語以上の語句をつなぎ合わせたキーワード

ロングテールワード(ニッチワード)とは、一般的に2,3語以上の語句をつなぎ合わせたキーワードを指します。

例えば、「マーケティング」について検索する時、「マーケティング メリット」「マーケティング webマーケティング 違い」のように、複数の言葉を組み合わせて調べることはありませんか?

この場合、「マーケティング メリット」「マーケティング webマーケティング 違い」はどちらも2,3語以上の語句をつなぎ合わせているため、ロングテールワード(ニッチワード)と呼ばれます。

一方、「マーケティング」のように一語で検索する場合は、ビックワードと呼ばれます。

ロングテールの特長

画像出展:https://www.xserver.ne.jp/blog/long-tail-keyword/

そもそも「ロングテール」とは何でしょうか。

これは、元WIRED誌の編集長クリス・アンダーソン氏によって提唱された「ロングテール理論」から由来しています。

かつて実店舗などの販売は、パレートの法則に則り、全体の2割ほどを占める売れ筋商品に注力する手法がとられていました。

しかしAmazonをはじめとするインターネット販売においては、人気の少ないニッチな商品の方が、その総数で人気商品の売上を上回ります。

これがクリス・アンダーソン氏によるロングテール理論です。

「ロングテール」という名前は、「売れ筋商品」と「それ以外の商品」を軸に並べたとき、後者の商品群が長い尻尾のように見えることから名づけられました。

キーワード群でも同じように、ロングテールワード(ニッチワード)はその総数でビッグキーワード以上のボリュームがあります。

ロングテールワードを活用したSEOのメリット

ロングテールワード(ニッチワード)を活用すると、SEOにおいて3つのメリットがあります。

ユーザーが本当に欲しい情報にアクセスできる

ロングテールワード(ニッチワード)で検索すると、よりニーズに沿った情報にユーザーがアクセスできるようになります。

例えば、「遊園地」だけより、「遊園地 東京 子供」場所や目的を具体的に検索した方が、より欲しい情報にたどり着きやすいですよね。

ユーザーが本当に欲しい情報にアクセスできるということは、裏を返せば、ユーザーにとって有意義なコンテンツを制作しやすいメリットがあるのです。

上位表示されやすい

ビックワードに比べ、ロングテールワード(ニッチワード)の方が、サイトが検索上位に表示されやすくなります。

なぜなら、ロングテールワード(ニッチワード)の方が競合が少なく、同じクオリティーのサイトでもグーグルに評価されやすいから。

検索順位とクリック率の関係

画像出展:https://www.internetmarketingninjas.com/blog/google/announcing-2017-click-rate-study/

アメリカのマーケティング会社Internet Marketing Ninjasの調査によると、検索順位1位と2位のクリック数の違いは約2倍。

上位8位以降だと、サイトを訪れてくれるユーザーは全体のわずか1%台にまで減少しています。

サイトが埋もれやすいビックワードより、ロングテールワード(ニッチワード)で上位に表示される方が、ニッチな分野で多くのアクセスを集められる可能性が高くなります。

コンバージョン率が高い

画像出展:https://www.seerinteractive.com/blog/short-tail-vs-long-tail-keywords/

コンバージョン率(CVR)は、サイトを訪れたユーザーのうち、どのくらいがコンバージョン(商品の購入や申込み等)に至ったかを示す数値です。

アメリカのSeer Interactive社は、ロングテールワード(ニッチワード)の方がビックワードに比べ平均4.15%もコンバージョン率が高いというデータを発表しています。

ユーザーが本当に欲しい情報にアクセスしやすいロングテールワード(ニッチワード)では、コンバージョン率が高まる傾向にあるのです。

例えば、「遊園地」よりも「遊園地 東京 子供」で検索した人の方が、条件に合った遊園地のサイトにたどり着きやすいので、最終的に来園してくれる可能性が高くなります。

ロングテールSEOの効果を高めるためには?

実際にロングテールワード(ニッチワード)を使って、SEOの効果を高める5つの方法を紹介していきます。

ユーザーのニーズと検索意図をキーワードから推測する

ロングテールワード(ニッチワード)を設定したら、キーワードからユーザーのニーズと検索意図を推測してみましょう。

例えば、「マーケティング webマーケティング 違い」であれば、マーケティングとwebマーケティングの具体的な違いを知りたいというニーズがくみ取れます。

さらに付け加えると、ユーザーはマーケティングとwebマーケティング、どちらかまたは両者についてあまり知識を持ち合わせていない初心者である可能性が高いです。

サジェストワードや関連検索キーワードでユーザーの真のニーズを読み取る

設定したロングテールワード(ニッチワード)に加え、サジェストワードや関連検索キーワードでユーザーの真のニーズを読み取ってみましょう。

先ほどの例「マーケティング webマーケティング 違い」を見てみます。

これだけでも「恐らく初心者がマーケティング とwebマーケティングの違いを知りたいのだな」と推測できますよね。

さらにグーグルで調べてみると、「Webマーケティング 始め方」というサジェストが出てきます。

つまり、「マーケティング webマーケティング 違い」で調べている人の中には、単純に両者の違いを知りたいだけでなく、「Webマーケティングを始めてみたい」と思っている人がいる可能性が高いのです。

検索ボリューム(検索数)を把握する

設定したロングテールワード(ニッチワード)の検索ボリューム(検索数)を把握し、そのキーワードにどれだけのニーズがあるか調べましょう。

せっかくキーワードを工夫しても、そもそもニーズが無ければアクセスを集めることはできません。

キーワードの検索ボリューム(検索数)を調べる方法は、「Googleキーワードプランナー(Google広告の機能)」や「aramakijake」「Ubersuggest(Chromeプラグインの機能が便利)」等があります。

「ユーザーが欲している情報」をコンテンツとして提供する

先ほどの例「マーケティング webマーケティング 違い」では、「恐らく初心者がマーケティング とwebマーケティングの違いを知りたいのだな」と推測できましたよね。

さらにグーグルのサジェストから、このキーワードを検索する人の中には「Webマーケティングを始めてみたい」と思っている人が多いということもわかります。

よって、サイト内ではわかりやすい表現を意識し、専門用語を使う場合は説明を添えるなどしましょう。

またサイトの内容の一部に「Webマーケティングの始め方」に関する情報や関連記事を入れることで、サイトからの離脱を防ぐことができます。

効果測定と改善のPDCAを継続する

コンテンツを制作したら、効果測定と改善のPDCAを継続しましょう。

Google Analyticsなどのツールを使えば、いつ、どこから、どれだけのユーザーがサイトにアクセスし、どんな記事をどの順序で見たのか分かります。

これらのデータを定期的にチェックし、サイトの効果と課題をまとめてみましょう。

問題点が見つかった記事は、積極的にリライトを繰り返すと効果を上げやすくなります。

まとめ

ロングテールワード(ニッチワード)の概要とメリット、SEOの効果を高める方法を紹介しました。

ロングテールワード(ニッチワード)とは、一般的に2,3語以上の語句をつなぎ合わせたキーワードであり、以下のメリットがあります。

  • ユーザーが本当に欲しい情報にアクセスできる
  • 上位表示されやすい
  • コンバージョン率が高い

また、

  • ユーザーのニーズと検索意図をキーワードから推測する
  • サジェストワードや関連検索キーワードでユーザーの真のニーズを読み取る
  • 検索ボリューム(検索数)を把握する
  • 「ユーザーが欲している情報」をコンテンツとして提供する
  • 効果測定と改善のPDCAを継続する

上記5つの点を意識すると、ロングテールSEOの効果をより高めることができます。

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