株式会社MEMOCOの
オウンドメディア支援
☑オウンドメディアを運用したいけれど、何をすればよいか分からない
☑運用の知識を持つ人がいない・人員が足りない
☑本気で心を動かすコンテンツを作り、高い成果を上げたい
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自社サイトを検索エンジンで上位表示させるために、日々SEO対策に取り組む企業は増加傾向にあります。
そんななか「SEO対策について調べていたら、SXOという言葉を目にした」という人も多いのではないでしょうか?
SXOとは「顧客体験最適化」を意味しますが、新しい概念なのであまり認知度は高くありません。
そこで本記事ではSXO対策について知りたい人に向けて、SXO対策の方法や手順、SXOとSEOの違いなどを解説します。ぜひ読んでみてください。
SXOについて理解するまえに、まずはSEOについておさらいしましょう。
SEOはSearch Engine Optimizationの略で、日本語に表すと「検索エンジン最適化」になります。GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果ページにおいて、上位のランキングを獲得するための施策がSEOです。
ランキングで上位を獲得するメリットは、広告費などのコストをかけずに集客できる点です。ランキングで1位や2位などを獲得すれば多くのユーザーの目に留まり、アクセス数アップが期待できます。
SEOでランキング上位を獲得するには、検索エンジンの特性についての理解が必要不可欠です。
ここでは、検索エンジンの特性を理解するために、検索エンジンで最も高いシェアを誇るGoogleの仕組みを紹介します。
Googleの検索エンジンでは、クローラーと言われるロボットプログラムがインターネット上を巡回し、各WEBページの情報を読み取ります。これは「クロール」と言われる動作です。
次に、クローラーが収集した情報を持ち帰り、データベースに登録します。これを「インデックス」と言います。
インデックスされたデータをもとに200以上の指標から各Webページの質を評価し、ユーザーにとって有益性の高いコンテンツをランキング上位に表示させる仕組みです。
このようにSEO対策では検索エンジンに高く評価してもらう必要があります。ユーザーにとっての利便性である「ユーザビリティ」や、クローラーがWebページの情報を正確に読み取れるよう「クローラビリティ」の向上を目指すことが大切です。
SEO対策について詳しくは、こちらをご覧ください。
コンテンツSEOとは?検索順位を上げる文章の書き方・サイトの作り方を解説
SXOは「Search Experience Optimization」の略で、日本語では「検索体験最適化」となります。そのまま略すとSEOとなってしまいますが、本来のSEOと分けるためにSXOとされています。
では、SXOの「検索体験」とは、どのようなものを指すのでしょうか?
ユーザーは、何かの情報を知りたいと思い、検索エンジンにキーワード(クエリ)を入力します。次に、検索結果ページを見て、自分の求める情報が掲載されていそうなWebページにアクセスします。アクセスしたページのコンテンツを閲覧し、知りたい情報がそこに記載されていれば、ユーザーの検索ニーズが満たされるでしょう。
このような一連の検索行動が「検索体験」になります。
つまりSXO対策とは、ユーザーの検索ニーズを満たすコンテンツを制作し、満足のいく検索体験を提供するための施策です。
SXO対策の必要性の背景には、ユーザビリティの向上があります。
かつてのGoogleは、キーワードの含有量や外部リンク獲得数など機械的な数字のみでランキングを決定していました。しかしこれでは、ただキーワードを含めただけで情報の質が著しく低いコンテンツが上位表示されてしまうことが怒ってしまいます。つまり、本当にユーザーにとって有益なコンテンツが正しく評価されなかったのです。
そこでGoogleはアップデートを行い、キーワードや共起語から文脈を読み取る技術を導入しました。これにより、情報の質が高く、ユーザーにとって利便性の高いコンテンツを解析できるようになったのです。
ランキング要素がユーザー視点による評価軸に変化したことで、各コンテンツもユーザーにとっての有益性の高さが求められるようになりました。これに伴い、SXOが重要視されるようになったのです。
正しくSXO対策を行い、検索エンジンに高く評価されると、検索ランキングが向上します。ただし、SXOで求められるのは検索ランキングよりも「ユーザーにとっての検索体験の充足」になります。この点を見誤らないよう、くれぐれも注意しましょう。
SEOとSXOには、以下のような違いがあります。
ここからは、上記について詳しく見ていきましょう。
「SEO=検索エンジン最適化」「SXO=検索体験最適化」という意味合いからも、施策を行う対象が異なることがわかるでしょう。
SEOは検索エンジンを対象にして施策を取るのに対し、SXOはユーザーが対象となります。そのため、SEOが検索エンジンで上位表示させるための対策を行うのに対し、SXOではコンテンツの内容を充実させるなど、ユーザーが満足の行く検索体験をするための施策を行います。
SEOとSXOは、最適化の対象が異なるため、向上させる対象も違います。
SEOで向上させるのは、内部対策や外部対策といった各施策の達成率です。各施策を達成するためには、キーワードやタイトル、見出しの修正、変更、被リンクの設定などを行います。また、検索アルゴリズムのアップデートや変更内容に合わせて、適切なSEO対策を実施します。
一方SXOでは、ユーザーの検索体験の満足度を向上させるための施策を講じなければなりません。具体的には、Webサイトの表示スピードアップやセキュリティ対策の強化、レスポンシブデザイン対応などユーザーにとっての利便性を追求した対策を実施します。
SEOとSXOでは、KPIも異なります。
SEOのKPIには、オーガニック検索での検索順位や流入数が用いられます。一方SXOでは、オーガニック検索からの流入数やWebページでの滞在時間などが、KPIに使われます。
検索体験は、検索ニーズが発生した時点から開始されるでしょう。ユーザーは検索結果のタイトルやスニペットを見て「自身のニーズを満たせそう」と思ったコンテンツにアクセスします。そのため、流入数が多いほどユーザーの検索ニーズを理解しているといえます。
また、Webページの滞在時間が長いと、ユーザーはコンテンツをしっかり読み、満足していると判断できるでしょう。
ただし、滞在時間が長すぎるのも問題です。内容が分かりにくく、何度も読み返している可能性があります。そのため、Webページの長さに適した滞在時間かどうかを判断することが大切です。
ほかにもSXOでは、Webサイト内の別ページへの遷移数や回遊数などを指標とする場合もあります。
SEOとSXOでは、施策を取る領域や始点も異なります。
SEOは検索エンジンを対象としているため、ユーザーが検索エンジンを開き、検索する時点から施策が始まります。そして、検索結果ページで表示されたランキングを参考にして読みたいWebページを選択し、そのWEBページにアクセスするまでが施策領域です。
SXOはユーザーの検索ニーズが発生した時点が始点です。そのため検索ニーズが発生した背景やユーザーが求める情報など、検索ニーズについて詳細な分析が必要です。
検索ニーズの発生以降の施策は、SEOと同様の流れで進みます。検索エンジンによる検索、表示された検索結果からの選択、Webページの閲覧までの施策を練ります。
また、SXOではユーザーの満足度が重要であるため、Webページを閲覧した後のユーザーの充足までが施策領域です。
SXOは、以下のような流れで進みます。
SXOでは、ユーザーニーズを把握したコンテンツを作るために、まず検索体験を分解して考えます。
一般的な検索体験は、以下のような流れで進みます。
上記の検索体験に、想定されるペルソナと検索キーワードを当てはめましょう。この検索体験を理解した上で、ユーザーニーズを満たすWebサイトを設計し、タイトル、見出し、内容などを作成します。
今度は、検索体験を分解した内容を、SEO施策に落とし込みます。
SEO施策の具体的な手順を、以下に紹介します。以下のSEO施策に、ユーザーの検索体験を盛り込みながらSXO対策を行いましょう。
1.検索ニーズの把握
検索クエリやペルソナ設計から検索ニーズを読み解く。
2.クエリ分析
メインのキーワードを軸に、複合語として検索されているクエリを分析する。
3.競合分析
対策するキーワードの検索結果ページで上位コンテンツを分析する。
4.タイトルやスニペットの改善
自社のWEBページのタイトルやスニペットが、ユーザーのニーズにマッチしているかチェックする。
5.コンテンツのユーザビリティ向上
ユーザーにとって利便性の高いコンテンツにする。(情報の網羅性、文章の読みやすさ、使いやすいサイトデザインなど)
6.効果測定と対策
アクセス数・滞在時間・直帰率・別ページへの遷移率などを解析し、改善ポイントを洗い出す。
SXO対策では、以下の5つの項目を実施する必要があります。
ここからは、上記を詳しく紹介します。
スマホユーザーが増加する現代で、モバイルフレンドリーは必須です。
モバイルフレンドリーとは、Google が提唱するアルゴリズムの一つです。スマホの閲覧に適さないページの検索順位を下げるものとなっています。
そのため、SXO対策では、スマホユーザーの利便性の向上が必要です。
なぜスマホに特化した施策が必要かと言うと、パソコン用のWebページをスマホで閲覧すると非常に見づらくなります。具体的には、文字が小さい、画像が大きすぎて読み込みに時間がかかるといったことが起こります。
これではスマホユーザーの利便性を損ね、Webページの離脱率が高くなる可能性もあるでしょう。
スマホの閲覧を見やすくするために、Googleでは、自動でスマホ用サイトに最適化される「レスポンシブウェブデザイン」を推奨しています。
自社のWEBサイトがモバイルフレンドリーかどうかは、Googleの「モバイルフレンドリーテスト」で確認できます。テストを実施し、必要に応じてレスポンシブウェブデザインを導入しましょう。
WEBページの表示速度は、ユーザーの検索体験における満足度に影響します。読み込みが遅すぎると、ユーザーは不満に感じて離脱してしまうでしょう。
ページの表示速度に関してGoogleは、「Speed Update(スピードアップデート)」の実行や「Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)」の導入などを行っています。
自社サイトの表示速度は、Google提供の「PageSpeed Insights」にて確認できます。解析結果には、診断内容や改善できる項目が表示されますので、内容を参考にして適宜修正しましょう。
コンテンツの質が高いほど、ユーザーの満足度が向上します。そのため質の高いコンテンツは、SXO対策を実施する上で欠かせない項目です。
検索からたどり着いたWebページで「知りたい情報が揃っていた」「専門性のある内容だったから夢中で読んだ」という場合、表示されるWebページは、質の高いコンテンツと言えるでしょう。
このように質の高いコンテンツは、ユーザーにとって有益な情報が記載されています。コンテンツの質を高めるための施策には、「E-A-T」「オリジナルコンテンツ」「情報の網羅性」などが挙げられます。
特に最近では、Googleは「E-A-T」を重視する傾向にあります。品質調査ガイドラインでも「E-A-T」は何度も登場しており、Googleにとって重要な位置づけであることが分かります。
E-A-Tとは「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の3つの評価軸です。これらを満たしたコンテンツはユーザーにとって満足度の高いものになります。
参考:品質調査ガイドライン
ユーザーは有益な情報を求めてコンテンツを閲覧します。それなのに、膨大な広告や関連性の低い広告があると、よい気分にはなりません。
マネタイズをするWebサイトもあるので「広告を載せるな」というのは無理な話でもあります。広告を掲載する場合は、コンテンツと関連性のあるものにすることが大切です。
コンテンツの内容と融合した自然なかたちの広告を「ネイティブアド(ネイティブ広告)」と言います。ネイティブアドを活用し、コンテンツと馴染んだ広告を配信しましょう。
安全・安心な環境の中でコンテンツを閲覧することは、ユーザーの検索体験の根本になります。ユーザーは詐欺や乗っ取りなどの心配がなく、守られた環境で検索体験をしたいでしょう。
そのためサイトの運営者は、自社サイトのセキュリティを強化する必要があります。
代表的なセキュリティ施策では、WEBサイトのURLを「http」ではなく「https」にする取組みがあります。これはSSL化と言い、インターネット上でのデータ通信の暗号化です。
このようにセキュリティを強化し、ユーザーの満足度を高めましょう。
ここまでの内容から「今までやっていたSEO対策でも、ユーザーの満足度を高めるための施策をしていた」と気づいた人も多いのではないでしょうか?
ユーザーニーズの把握や質の高いコンテンツ設計などのSEO対策をしている場合、自然とSXO対策になっているケースも多いと言えます。
Googleがユーザーにとっての利便性を最優先にしているため、SEO対策とSXO対策は切っても切り離せないものです。
コンテンツの設計や改善にSXO対策を取り込み、コンバージョンや集客をアップさせていきましょう。